ピッチする相手は誰?


起業家の頭をつねに悩ますのが資金調達である。


会社の規模、必要金額により、調達先が異なるので、
彼らのおかれた状況やニーズを的確につかみ、ピッチ
する必要がある。


■個人/エンジェル

彼らはプロの投資家のように、大きなリターンを望んでいるのではなく、
熱意のある起業家に人を紹介したり、ビジネスそのものに関与すること
を望んでいる。あなたのすばらしいアイデアを応援したいと思っている。


良い点
・コンタクトしやすい
・頻繁にフィードバックしてくれる
・様々な機会を提供してくれる
・さほど高いリターンは求められない


悪い点
・次のステージでファイナンスが受けづらい
・プロの投資家のような手厚いバックアップが少ない
・意思決定が遅くなる


初期の段階や多額の資金を必要としないビジネスであれば、
彼らが多いに役立つだろう。


■Venture capital

VCには独自の戦略がある。10社に投資し、そのうち1社から
リターンがあればいいという戦略だ。打率1割でも1本ホームラン
を打てばいいということだ。VCにあまりよいイメージがないかも
しれないが、別にアイデアを盗んだり、足を引っ張るわけではない
ので、彼らのサポートを検討してもよいだろう。


良い点
・お金がある
・投資するのが仕事
・色々なシナジーが生まれる
・注目が集まる
・プロフェッショナルなサポートが受けられる


悪い点
・合う機会が少ない。彼らは年間1000社以上の会社をみている
・20~50%の株式を要求される


アーリーからレーターステージにおいてVCは役立つ。彼らの
専門的なさぽーとがあれば、成功確率が高まる。


■Private Equity
プライベートエクイティはある程度大規模で成熟した企業が対象になる。
統合により規模を拡大させたり、シナジーを生むことを目的に行われる。

良い点、悪い点はベンチャーキャピタルとほぼ同じだが、投資の金額
が違う。


(まとめ)
シーズ、スタートアップ、アーリーステージ、レイトステージの
成長ステージにより、ピッチの対象は変わる。つまり、おかれた
状況により、どこから資金調達をするのか、サポートを受けるのか
が変わるということだ。


起業家はそれぞれの資金提供者が何を求めているのかをよく知り、
彼らを説得する必要がある。



(原文はこちら)
http://startupreport.com/content/know-who-you-are-pitching-startupreportcom