今求められるのは白洲次郎のような男

白洲次郎 占領を背負った男 「白洲次郎 占領を背負った男」 北 康利 著
 
3.11の津波被害の状況をみて、戦後の焼け野原を
連想した人は多いのではないでしょうか。

そこで、戦後の復興を支えた一人の男のことを思い出し、
本書を手にしました。その男の名は白洲 次郎。


僕自身、白洲次郎についての詳細知識は持ち合わせていませんでしたが、
かっこいい男、おしゃれ、フィクサー、プリンシプルというワードとともに
記憶されていました。


本書には白洲に関する様々なエピソードが書かれていますが、
僕が一番好きなのは、マッカーサーを怒鳴りつけたというエピソードです。
天皇陛下からのプレゼントを届けた際、その辺に置いとけというマッカーサー
に「ちゃんと受け取れ」と一括したシーンです。相手が誰であろうと筋が
通らないことは許さないというエピソードです。


確かに白洲は政治の裏舞台で活躍するのだが、今の政治家のように
自分の地位や私利私欲のために動いている訳ではありません。
彼の行動すべてが、信念に基づいた行動なのです。そういったところが、
彼が愛される理由ではないでしょうか。


まさにノブレス・オブリージュを実践した人物だと思いました。
自分は凡人であるけれど、「ノブレス・オブリージュ」を胸に刻み生きて行こう、やれることをやろう!と決意を新たにしました。



日比谷の第一生命ビル。ここから戦後が進められたんですね。