【書評】おバカの採る戦略とは?
- 作者: 伊藤喜之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
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しばらく本棚で熟成させていましたが、先日ふと手に取り、一気読みしました。
(確かはてブで結構話題になっていたので購入したような記憶があります)
本のタイトルからして「おバカ」ですが、内容はかなり使えるものだと思います。
ビジネス書を多読している人にとっては決して真新しい内容ではありませんが、
納得感や、すっと入ってくる感じはNO,1ではないでしょうか。「なるほど」
「そうそう」と膝を叩きながら読みました。
以下にそのエッセンスを抽出します。
■バカ6大奥義
奥義1 成功の糸は毎週木曜日に降りてくる
奥義2 超速行動でエリートたちを置き去りにする
奥義3 弱点レーダーチャートを使って、どんな大物もやっつける
奥義4 99%の人がやらない人に貸しを貯金する技術
奥義5 夢や目標を捨てて、身軽になったが勝ち
奥義6 逆さまの法則で、アッという間に大成功
●奥義1 成功の糸は毎週木曜日に降りてくる
木曜日には特に意味がなく、とにかくこの日に依頼されたことは何でも引き受けようと
決めてしまうことが目的です。できるできないにかかわらず、何でも引き受けうることで
今までにない新しいチャンスが掴める可能性があるということです。
(ちなみになぜ木曜なのかは、比較的暇の日だから。別に火曜、水曜でもいい)
●奥義2 超速行動でエリートたちを置き去りにする
バカは質で勝つことは難しいけど、スピードなら勝つことができる。さらに
スピードは相手の印象に残りやす。
●奥義3 弱点レーダーチャートを使って、どんな大物もやっつける
どんなスゴイ人でも弱点はある。そこを補う手助けができれば、その人にとって
居なくてはならない存在になれる。
●奥義4 99%の人がやらない人に貸しを貯金する技術
相手に何か頼む前に与える。相手に喜んでもらえればそれが原点回帰して結局は自分の望む結果を得られる。
●奥義5 夢や目標を捨てて、身軽になったが勝ち
遠く手の届かない夢や目標を立てるのはあまり意味がない。走りながら考えて都度目標を立てればいい。
●奥義6 逆さまの法則で、アッという間に大成功
欲しい評価より、プロセスが大事。例えば1000万円の給与が欲しいなら金額に見合う仕事をしてから交渉する。
【まとめ】
本書を読んで2つの格言を思い浮かべました。まず1つは、
「人の行く裏に道あり、花の山」という格言です。
つまり、おバカな僕らは人と同じことをやっていたらダメだよねということです。
MBA的にいうと差別化戦略って感じですね。
もうひとつは、「一隅を照らすもの、これ即ち国宝なり」僕の大好きな言葉です。
ほんの少しでも光るものがあれば、役に立つことができれば、それはすばらしいことです。
つまり、相手が持っていないものを提供できれば、一目置かれるということですね。