起業当初のラーメン代稼ぎの罠にハマってしまいました


(僕は天一が好きなんですよね〜)


昨日(7/25)、リーンスタートアップのイベントに参加しました。回を重ねるごとに
参加者も増え、同時に質も高くなっており、今回も闊達な議論が行われました。


Monthlyでイベントを開催しているので興味のある方はFBページをウォッチしてください。

【FBページ】
http://www.facebook.com/LeanStartupJapan


さて、今回はディスカッションの中で今の自分の状況にモロにヒットするものが
あったのでそれについて考えてみようと思います。


テーマは、「ラーメン代稼ぎ」についてです。


????っと思われる方のために説明すると、要するに「日銭稼ぎ」です。起業してすぐは
サービスやプロダクトの開発に専念するため、あるいはできあがったものがあったとしても
すぐには収益化できない。そんな状況が続きます。

そこでポール・グラハムは資金を食い潰すのではなく、ラーメン代を稼ぐことを推奨しています。
【原文】
http://www.paulgraham.com/ramenprofitable.html 
【翻訳】
http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20090728#1248798653

かなり大雑把にまとめると、ラーメン代稼ぎをすることで起業家の生活を維持するだけでなく、
投資家に対してもよい印象を与えることができる。ということでしょう。この主張にはとても
賛同します。スタート時に潤沢な資金を用意でき開発に集中できるのであればいいでしょうが、
多くの場合、そうはいかないでしょう。大半のスタートアップの失敗は資金のショートである
のだから、それを防ぐためにもラーメン代稼ぎは必要となるでしょう。


しかし、これにはたいへんな落とし穴があります。ラーメン代を稼ぐあまり、本来やるべき
ことができない状態に陥る危険性があるのです。僕自身はこの落とし穴にズッポリはまって
しまいました。労力の配分がこんな感じになっていました。


もう少し自分自身を例にすると、本業はモバイル系のサービスをつくることで、
ラーメン代はLED販売でした。僕の失敗の理由は、LED販売のビジネスの方もほぼ
ゼロから販売体制をつくる必要があり、ラーメン代稼ぎに向いていないことをやって
しまったことだと思います。


つまり、ラーメン代稼ぎの問題は何をやって稼ぐかということです。
僕の考えでは以下の条件を満たすものだと思います。


・自分の専門領域であること
・本業とシナジーがあること
すぐに稼げること


本業とラーメン代稼ぎのバランスをいかに保つかがアーリー期のスタートアップの
ポイントと言えそうですね。


僕自身はそのバランスを保てず、どちらも中途半端な状態になっていますが、
何とかもう一度立て直そうとしているところです・・・・・



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以下に当日講演して頂いた赤羽さんの資料を掲載します。
とても参考になると思うのでご確認下さい。

【Lean startup: facebooktwitterスマートフォン全盛に我々は何ができるか】